脚本家が twitter で叩かれた件について

素直になれなくての話。

旧来、脚本家とか作家とかは、いわゆる「文壇」みたいなコミュニティに引き込もっていて、そのコミュニティ内での「会話のルール」みたいのがあった訳だけど、 twitter でそういう感じのルールに基いた会話をしようとしてしまたことが「これから炎上するようなことを言いますと宣言→実際に炎上するようなことを言う→炎上→発言を消す」という奇怪な行動の裏にある事情では、と思う。ユーザーがどういう人かすら、分からずにこれまで居たのだろう。

アニメ、特撮などファンが偏執狂の集まりで、脚本家すらもがキャラクター視される世界では、脚本家は比較的視聴者の生の反応に触れる機会が多くて、叩かれ慣れてもいたのだろうけど(その極北が井上敏樹先生)、ライトユーザー向けのドラマに指向して脚本を執筆していたなんとかとかいう人(名前忘れた)は、「内輪の反応」だけに頼ってこれまでやってきたんだろう。

こういったことを以って、文芸みたいなものがネットのリアルな反応によって滅ぶのでは、というようなことを twitter とかで言ってた人もいたけど、現に井上敏樹は滅びていないので、ああいうタイプの人間が今後も残ってゆくのだろうと思う。それによって文芸の幅が狭まるかもしれない、という危惧はあるかもしれないけど、その下地のもとで新しいタイプの人も出てくるのではと思う。

以下ドラマそのものについての感想。

話クソつまらなかったけど、渡辺えりがかわいく見えたのが凄かった。演出の人が上手いんだと思う。